関东ローカルの大学になりつつある
「世界の谁もが来たくなる」はもちろん「日本の谁もが来たくなる」を含みます。
しかし、この15年を振り返ると、東京を含む関東からの入学者が増え、関東以外からの入学者は減っているのが現状。先入観のせい? 物価高のせい?
それとも大学の発信不足のせい? 2009年から地方の高校生に追い風を吹かせてきた学生団体の渉外部长に、現場から見えた理由の一端を教えてもらいました。
地方の高校生が东大を目指してくれない理由
地方の高校生を招いて案内

HIURA Momone
渉外部长
教养学部理科二类2年
「地方の高校生に、追い风を」を理念に団体が発足してから16年になります。东北出身の先辈が都会と地方との教育格差を感じて立ち上げました。地方出身者が多いですが、首都圏の出身者も2割ほどいます。自分の体験谈を伝えることで地方の高校生に自分の可能性に気付いてもらおうと活动しています。
活动の中心となる东大ツアーでは、地方の高校生を招き、キャンパスを巡りながらメンバーが日常や学部の绍介をします。ワークショップでは、一绪に自分に合った学习计画を考えたり、シラバスを见て入学后の履修スケジュールを考えたり。7つの班に分かれて年に50校程度の高校生に企画を実施しています。复数の高校と合同企画を行ったり、地方の高校に出张したりすることもあります。
地方からの东大进学がなぜ増えないのか。东大を选択肢に入れるには何かしら情报が必要ですが、それが少ないと経験や活动を通じて思います。私は大阪の女子校出身で、先生方の充実したサポートのお阴で合格できたと言っても过言ではありません。しかし、近隣大学や医学部に比べ东大の入试や大学全般に関する情报に接する机会は限られており、自分から积极的に探さないと得られない状态だったと周囲の东大生と比较して気付きました。
私は当初、実家から通える関西の大学を検讨しました。大阪大学の高校生向けプログラムに参加していた顷、兴味がある微生物に関するキーワードを検索したら、东大农学部の研究室がヒットしました。そのホームページのトップに书かれていた文章が、自分が微生物に抱いていた思いと完全に一致していて、衝撃を受けたんです。それを机にパンフを取り寄せてさらに调べ、过去问など入试形态も比较しながら东大に决めました。微生物以外にも幅広く学びたかった自分に教养学部前期课程のある东大が合っているとも思いました。

一般选抜の合格者に占める関东出身者の割合は47%から59%へとこの15年で12ポイント上昇しています。东京だけで见ると29%から34%と5ポイントの上昇にとどまっています。
地方に情报が届いていない
地方の高校生に、东大生のリアルな姿は届いていません。テレビで见る东大生の印象からか、过度に神格化し、手が届かない大学だと思うことも多いようです。しかし、高校生と学习计画などを考えると、これならできるかもしれないと思ってもらえます。真の东大生の姿?东大の魅力を知ってもらうことが重要です。実际に话してみれば东大生も同じような悩みを抱えていたとわかり、自分も目指せる大学だと思えるはずです。
上京して东大に进学するメリットに気づかない场合も多いようです。たとえば明确に就きたい职业があるなら、入学してからの1年半~2年を教养学部で过ごす必要はないと思うのかもしれません。でも、将来の道が决まっていても、教养学部の1年半は重要だと思います。やりたいことが决まっていた私にとっても、その分野に関わらず环境问题や社会问题を多方面から学べたのは非常に重要で、今后の道筋を决める1年半にしようと思って东大にした选択に间违いはありませんでした。
贵补颈谤奥颈苍诲の知名度はまだまだです。いまのところ贵补颈谤奥颈苍诲を知る高校への企画がメインですが、もっと多くの高校生に広げたいです。进学选択に加え、理系でも文系のアプローチが试せるとか、同じ研究テーマでも选べる学部が复数あるとか、学问の多様性も东大の魅力だと感じます。その点を全国の高校生に伝えつつ、东大以外の选択肢を含め视野を広げてもらいたいと思います。
※学年?所属などは2025年3月时点のものです。
日浦さんをはじめとするメンバーが体験谈や学习法を缀る记事が満载
地方出身者に限らず、経済的な理由で修学に困难がある学生を対象とする基金で、学费や寄宿料を免除する事业などに役立てられています。