第33回地域文化研究専攻主催 公开シンポジウム 地域から「连帯」を问い直す

基本情报
区分 | 讲演会等 |
---|---|
対象者 | 社会人?一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 大学生 / 教職員 |
开催日(开催期间) | 2025年6月28日 14時 — 17時30分 |
开催场所 | 驹场地区,ハイブリッド |
会场 | 対面:東京大学駒場Iキャンパス 18号館ホール オンライン:窜辞辞尘 |
参加费 |
无料
|
申込方法 | 要事前申込
参加ご希望の方は、対面参加?オンライン参加を问わず、6月24日(火)までによりご登録ください。 |
申込受付期间 | 2025年5月21日 — 2025年6月24日 |
お问い合わせ先 | 东京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻 补谤别补*补蝉办.肠.耻-迟辞办测辞.补肠.箩辫 ※メールを送信する际は、*を半角@マークに変更してください。 |
第33回地域文化研究専攻主催 公开シンポジウム
地域から「连帯」を问い直す
多様な地域、时代、分野を専门とするスタッフから成る本専攻では、毎年、地域と分野を横断?越境するテーマを取り上げ、公开シンポジウムを开催しています。
2025年度のテーマは「连帯」です。
「連帯」Solidarityの概念は、市民革命期のヨーロッパで、政治的解放と社会的平等を求める標語として生まれ、19世紀以降、特に社会権拡大のために用いられてきました。たとえば今日でも、EU市民と住民の権利を明示する欧州連合基本権憲章は、尊厳、自由、平等、連帯、市民権、司法の6項目をEU共通の価値と定め、そのうち「連帯」のカテゴリーでは、社会保障、生活扶助、労働条件等の社会的権利が扱われています。ヨーロッパにおける「連帯」のイメージは、国民健康保険、年金、税による再分配など、福祉制度の充実と経済的格差の是正と深くかかわっています。 「連帯」は、権利の獲得、経済格差の是正、労働条件の改善を目指すものであったため、労働運動と親和的で、とりわけ20世紀後半には、左派運動のスローガンとして国際的に広まりました。資本主義に対抗する労働者の連帯や、植民地主義に対抗する第三世界の連帯、軍事政権に対抗する市民の連帯、共産党独裁に抵抗する民主化運動など、「連帯」は、抑圧的権力から虐げられた者の解放をめざす戦闘的な団結の標語となりました。
今日、国民国家を単位に発展してきた社会福祉制度は、グローバル化に伴う経済构造の変化と人の移动によって揺るがされています。富める者は自助努力を掲げて公的扶助の负担を逃れようとし、労働组合のような互助组织からも社会保障制度からもこぼれ落ちた人たちは、孤立し、団结して権利を诉える道を见つけられないでいるようにみえます。グローバルな経済格差や深刻な环境汚染、侵略戦争を前に、国境を越えた协力はいっそう必要性を増していますが、アメリカ、ロシア、中国の超大国は自国优先の方针をますます先鋭化させています。
旧来の連帯の枠組みが揺らぐ一方で、身近なコミュニティを基盤とした結びつきを見直す動きもみられます。大災害のあとにみられる相互扶助や、侵略戦争や人権侵害に対抗してSNSにあふれる意見表明など、一時的で緩やかな繋がりにも、「連帯」ということばが使われるようになりました。こうした国民国家以前の古い、あるいは最新の通信技術による新しい連帯の登場の一方で、国民国家の枠組みでの統合の試みや、国際協力の制度化の努力も続いています。 さかのぼれば「連帯」概念は、18世紀末ヨーロッパの市民革命のなかで、古代都市国家にあった共和国市民の排他的団結の伝統と、キリスト教がとなえる普遍的友愛の伝統が出会うことで生まれました。その出自ゆえに、「連帯」には排除と包摂という二つの側面があります。それは一方で、すべての人間がつながりあい助け合うことをめざし、他方で、その助け合いを実現するために、境界を持った特定の共同体の枠組みを必要とします。
本シンポジウムでは、西欧に起源をもつ「连帯」概念の特殊性と限界を问い直し、地域ごとの実践事例を手悬りに、今日におけるその多様な可能性と课题を考えます。どなたでもお気軽にご参加ください。
2025年度のテーマは「连帯」です。
「連帯」Solidarityの概念は、市民革命期のヨーロッパで、政治的解放と社会的平等を求める標語として生まれ、19世紀以降、特に社会権拡大のために用いられてきました。たとえば今日でも、EU市民と住民の権利を明示する欧州連合基本権憲章は、尊厳、自由、平等、連帯、市民権、司法の6項目をEU共通の価値と定め、そのうち「連帯」のカテゴリーでは、社会保障、生活扶助、労働条件等の社会的権利が扱われています。ヨーロッパにおける「連帯」のイメージは、国民健康保険、年金、税による再分配など、福祉制度の充実と経済的格差の是正と深くかかわっています。 「連帯」は、権利の獲得、経済格差の是正、労働条件の改善を目指すものであったため、労働運動と親和的で、とりわけ20世紀後半には、左派運動のスローガンとして国際的に広まりました。資本主義に対抗する労働者の連帯や、植民地主義に対抗する第三世界の連帯、軍事政権に対抗する市民の連帯、共産党独裁に抵抗する民主化運動など、「連帯」は、抑圧的権力から虐げられた者の解放をめざす戦闘的な団結の標語となりました。
今日、国民国家を単位に発展してきた社会福祉制度は、グローバル化に伴う経済构造の変化と人の移动によって揺るがされています。富める者は自助努力を掲げて公的扶助の负担を逃れようとし、労働组合のような互助组织からも社会保障制度からもこぼれ落ちた人たちは、孤立し、団结して権利を诉える道を见つけられないでいるようにみえます。グローバルな経済格差や深刻な环境汚染、侵略戦争を前に、国境を越えた协力はいっそう必要性を増していますが、アメリカ、ロシア、中国の超大国は自国优先の方针をますます先鋭化させています。
旧来の連帯の枠組みが揺らぐ一方で、身近なコミュニティを基盤とした結びつきを見直す動きもみられます。大災害のあとにみられる相互扶助や、侵略戦争や人権侵害に対抗してSNSにあふれる意見表明など、一時的で緩やかな繋がりにも、「連帯」ということばが使われるようになりました。こうした国民国家以前の古い、あるいは最新の通信技術による新しい連帯の登場の一方で、国民国家の枠組みでの統合の試みや、国際協力の制度化の努力も続いています。 さかのぼれば「連帯」概念は、18世紀末ヨーロッパの市民革命のなかで、古代都市国家にあった共和国市民の排他的団結の伝統と、キリスト教がとなえる普遍的友愛の伝統が出会うことで生まれました。その出自ゆえに、「連帯」には排除と包摂という二つの側面があります。それは一方で、すべての人間がつながりあい助け合うことをめざし、他方で、その助け合いを実現するために、境界を持った特定の共同体の枠組みを必要とします。
本シンポジウムでは、西欧に起源をもつ「连帯」概念の特殊性と限界を问い直し、地域ごとの実践事例を手悬りに、今日におけるその多様な可能性と课题を考えます。どなたでもお気軽にご参加ください。
报告:
藤冈俊博(地域文化研究専攻)
「フランスにおける连帯と反功利主义――思想と実践の交差点から」
田原史起(地域文化研究専攻)
「中国农村の二つの『连帯』について――道づくりにみる『つながり』と『まとまり』」
平松彩子(地域文化研究専攻)
「投票権と社会権――20世纪后半のアメリカ合众国における包摂と『连帯』の问题」
コメンテーター:
伊藤匠平(地域文化研究専攻博士课程)
外村大(地域文化研究専攻)
司会:速水淑子(地域文化研究専攻)
主催:东京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻
藤冈俊博(地域文化研究専攻)
「フランスにおける连帯と反功利主义――思想と実践の交差点から」
田原史起(地域文化研究専攻)
「中国农村の二つの『连帯』について――道づくりにみる『つながり』と『まとまり』」
平松彩子(地域文化研究専攻)
「投票権と社会権――20世纪后半のアメリカ合众国における包摂と『连帯』の问题」
コメンテーター:
伊藤匠平(地域文化研究専攻博士课程)
外村大(地域文化研究専攻)
司会:速水淑子(地域文化研究専攻)
主催:东京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻