
书籍名
岩波ジュニア新書 968 扉をひらく哲学 人生の键は古典のなかにある
判型など
202ページ、新书判
言语
日本语
発行年月日
2023年5月19日
ISBN コード
9784005009688
出版社
岩波书店
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
本书は、高校生から大学生を主な対象として、世界の古典哲学书の入门的解説を行ったものである。古代の中国、ギリシア、インド、日本など、幅広い地域にわたって、11人の専门家が、主だった哲学书のエッセンスを述べている。読书に惯れていない高校生も手に取りやすいように、全体を细かい章にわけて各章を短くまとめるとともに、现代の若者の多くが抱いている「问い」や「悩み」に対して、古典哲学书の言叶を説明しつつ、古くから人々が考えてきたことを伝える形式をとった。全叁部からなるが、どこから読んでもかまわないようになっている。第一部は、古典とはなにかという问いについて考えている。第二部では、以下に述べるような具体的な问いをとりあげた。第叁部では、执笔者たちが若い読者に勧める书物をあげ、短い解説を付した。
本书が扱った问いや悩みとは以下のものである。
?人の意见にすぐ影响されてしまいます
?亲との関係に悩んでいます
?谁も自分のことをわかってくれない気がします
?なんのために生きているのでしょうか
?本当の自分を见つけたいのですが、どうすればいいでしょうか?
?死ぬとはどういうことですか?
?社会の役に立ちたいのですが、どうすればよいでしょうか?
?勉强するのはなんのためでしょうか?
これらの问いや悩みは、现代の若者のもののようではあるが、何千年も前から哲学者たちが悩み自问してきたことと地続きなのである。昨今ではわざわざ本を読まなくてもインターネットで検索したり础滨に相谈したりするほうが手っ取り早いと思われがちで、本离れ、古典离れがいわれて久しい。本书はあえて本という形で、わかりやすい语り口をとって古典书の内容を解説しながら、上记の问いや悩みに寄り添う形で书かれ、ゆったりと何度も咀嚼できるものをめざした。
本书を企画するにあたって执笔者たち自身が直面した问いは、「そもそも人生の问いに答えはあるのか」というものであった。哲学は人间が生きていくにあたって出会うさまざまな悩みになんとか解决を见出そうとする営みであるが、じつのところ唯一无二の正解などあるわけではない。何千年ものあいだ人类は、さまざまな社会背景に生きながら、手探りで悩み、考えつづけてきたのである。本书が、问いや悩みに答えを与えるのではなく、古典を键として、寄り添う试みという形になったのは、「问いに唯一の正解はあるのか」という执笔者たち自身の问いを反映したものである。
(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 教授 梶原 三恵子 / 2024)
本の目次
第1部 いま古典を読む意味って、何ですか?
1 古典って何ですか?
回答1 过去からの赠り物 中岛隆博
回答2 インターフェイスとしての古典 芦名定道
2 时代も社会状况も违うのに、现代を生きる自分たちの役に立ちますか?
回答 古典に自分を映し见る 木村胜彦
3 人に闻いたりネットで検索した方が、早く答えが见つかりませんか?
回答 时空を超えた出会いを见つけよう 吉水千鹤子
4 なぜ大人はよく「古典は大切だ」と言うのですか?
回答1 古くて新しいツールとしての古典 加藤隆宏
回答2 伝えられてきたということ 土屋太祐
5 正直言って、まったく兴味がわきません
回答 古典への入り口は、たくさんあります 渡邉义浩
第2部 人生の键は、古典のなかにある!
1 人の意见にすぐ影响されてしまいます
回答1 自分の意见を见つけるまで――孔子の「时」の教え 渡邉义浩
回答2 一人の相手と向き合って対话する――ソクラテスの哲学と生き方 纳富信留
回答3 他者との関わりをバネに豊かな自分になる――キルケゴールの语る自己 芦名定道
2 亲との関係に悩んでいます
回答1 亲を乗り越えて进むこと――古代ギリシア神话における子供たち 纳富信留
回答2 自分で自分の主人となれ――ブッダの言叶から 吉水千鹤子
回答3 亲とはそもそも重圧である――儒教の超絶的亲孝行 小仓纪蔵
3 谁も自分のことをわかってくれない気がします
回答1 绊をつくる大切さ――教养小説に描かれた若者たち 佐藤弘夫
回答2 ?人间」をつくる――古代インドの人生仪礼 梶原叁恵子
回答3 分かってもらえなくとも、怒らないのが君子です――孔子の辛さ、诸葛亮の理解者 渡邉义浩
4 なんのために生きているのでしょうか?
回答1 ?目的」「统一」「真理」を捨てよ――弱いニーチェが语ること 小仓纪蔵
回答2 自分より大切なものの発见――他者に尽くした人々の物语 佐藤弘夫
回答3 どのようにしてこの自分を生き抜くか――ニーチェからの问いかけ 木村胜彦
5 本当の自分を见つけたいのですが、どうすればよいでしょうか?
回答1 本当の自分に到着するためのレッスン――「论语」が语る「君子? 中岛隆博
回答2 あなたは谁ですか?――私自身を问い直す古代インドの言叶 加藤隆宏
回答3 ?本当の自分」を探している「自分」――「临済録」の言叶 土屋太祐
6 死ぬとはどういうことですか?
回答1 ?私の死」に向きあうこと――ヤスパースからの勇気のメッセージ 木村胜彦
回答2 生と死のさかいめ――禅僧の言叶から 土屋太祐
回答3 银河を旅する死者たち――宫沢贤治の世界から 佐藤弘夫
7 社会の役に立ちたいのですが、どうすればよいでしょうか?
回答1 他者への共感をもつ――大乗仏教の理想 吉水千鹤子
回答2 社会は自己とつながる?つながらない?つながりすぎても危険だ――「大学」に「学ぶ」 小仓纪蔵
回答3 鳩のように、そして(しかし)蛇のように――イエスが弟子に与えたアドバイスから 芦名定道
8 勉强するのはなんのためでしょうか?
回答1 教えを乞い、自分を更新する――古代インドの「知识」継承の営み 梶原叁恵子
回答2 変容して自由になる――「论语」と「正法眼蔵」が语る学びの境地 中岛隆博
回答3 知ることの神秘の深みの、もっと深みへ――哲人ヘラクレイトスの言叶を闻く 纳富信留
第3部 10代にすすめる1册
执笔者绍介
関连情报
編著者による紹介 (东洋文化研究所ホームページ 2023年6月13日)
イベント:
~#学びと学び直し 講座 番外編~ 岩波ジュニア新書『扉をひらく哲学』刊行記念 中島隆博先生×納富信留先生×佐藤弘夫先生 トークイベント (三省堂書店池袋本店 2023年8月8日)